文を読むと声がきこえる
その声が表現するリズム感や温度、感情の動きをそのまま届けたいと思っている
私が我が子に本を読むのは、語彙力をつけるためとか想像力を育むためとかじゃないんだ
彼女が偶然出会ったこの本の
面白いところを全部
この世界をまるごと、そのまま、声に乗せて浴びせたいからなんだ
加工して他の意味を加えちゃいけない
文字を音声に変換したからって、つまらなくしちゃいけない
面白いものを面白いまま届けるって
近くにいる「文字を読める大人」としての責任だと思う
温かい食べ物は温かいまま
冷たい食べ物は冷たいまま
食べて欲しい親心
我が家の長女ナツコは、ちょっとおませな女の子
4歳の誕生日プレゼントに買った本が
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寝る前に読んだら半分くらいで眠っちゃった
私は、眠った娘の顔を見てからも読み続けた
とっても面白い本だ! と思って、声のベクトルを娘から自分の耳に変えて
一人で楽しんでしばらく読んだ
ふと、隣で資格試験の本を読んでいる夫を意識して、
それまで音読していた声を落とし黙読を始めた
黙読しても舌は動いてしまう
ええ話や〜 と思いながら読んでいたら
夫が覗き込んできた
「寝たの? 続きが気になる」だって
ふふふ
「読もうか?」
この本から優しい気持ちをもらっていた私は優しく声をかけたけれど
「いいわー勉強する」だとさ
ちょっとがっかり
でも次の日に
娘から「この本読んでみて!」と猛プッシュされて読んでいたね
チョコレート大好きな夫なので
チョコレートが作りたくなったに違いない
チョコレートは
温かくしてフォンデュでも
冷たくしてパリパリしても
美味しいよね